ドイツで生まれた大陸国家系地政の発展の過程にも
しかし、ドイツで生まれた大陸国家系地政の発展の過程にもドイツの歴史的背景が深く関わっている。ドイツ国土を破壊した三十年戦争、北方戦争といったドイツ国土を蹂躙した戦争の歴史、また、三度にわたる分割による隣国ポーランド王国滅亡の悲劇、ナポレオン戦争の勃発など、ドイツの陸上の国境線が長く、欧州列強と隣接しており、外国軍による国土の破壊を何度も経験してきた歴史がドイツの地政学の発展をもたらし、大陸国家系地政学を排他的、拡張主義的な性格を持つように育てていったことは注目すべき点であり、第二次世界大戦の侵略正当化の道具として構築された理論としてのみみることは側面的な視点である。
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また、実証性が薄く、非常に観察者の主観性が強いことを批判されることもある(ただし、これは社会科学全般にいえる)。地政学という学問が、その基礎的な理論が確立され、長期間にわたる総合的な研究がまだ行われていない未熟な学問であることも注目すべき点である。また、地政学が体系化される以前から地理的な条件と政治の関係性がある程度認められることは古代から近代にかけての歴史的な事実である。
人間の営みと地理との間に深い関係性が存在することは否定しがたい事実であり、世界各地には生存適地と資源地域が局地的・不平等に存在しており、それに関連して、人口密度も国家発展の度合いも一律ではない。人間の適応能力は限定的であるため、地域の特性は人間の行動への影響には一定の法則性が存在することは歴史をみても明らかである。近年は人口増が急速に地球規模で進み、各国の経済発展によるエネルギー需要が増加し、また、国際関係は様々な問題に直面しつつある。